2016年05月07日
私が証明したいこと
おかげさまでドロドロしてなんともいえない難しい就労困難な方の傍に寄り添うという仕事とダイナミックに企業経営者のコンサルティングをするという2つの仕事をさせてもらっています。
おととしの12月、私にはターニングポイントがやってきた。
そこでもっとも感じたことはもっと部下のために時間を使う事であった。
それまでの私は、業務時間中はとにかくお客様に会い、業務時間外もプラスアルファで部下のマネージメントをしていました。
それではだめだということに気づかせてもらい、現在私の仕事の約4割は部下であるリーダーが現場に伝えるメッセージを補足したり、各事業所の現場で汗を流すことに力を注ぐようにしました。
そこから地に足がつき、部下⇒トレーニング生⇒お客様⇒社会という良い循環が生まれるようになった。
カタカナにすると少しいやらしく聞こえるが、マネージメントというか、チームを運営する上で大事にしたいこと、いや、証明したいことがあります。
それは「守ってもらえると思えた時の人の強さ」です。
私が見ているメンバーはこれまで集団や仲間、そして組織においては邪魔者扱いされたり、省かれたり基本的にネガティブな扱いばかりを受けてきています。しかしそんな彼らが青春時代でも社会人生活でも家族生活でも味わえなかった守ってもらえるという感覚を強く確信したとき、彼らはやっと人のために人生を歩み始めることができる。
それが結果的にパフォーマンスを向上させ、よりよいチームになり人に「ありがとう」と「ごめんなさい」を言える循環につながるのだと思います。
そんな守ってもらえる安心感を意識したとき、結果は黙ってついてくると思います。そこに力を注ぎ、時間を費やしながらこれからもいい会社、いい仲間づくりを続けたいと思います。
パンダと信念
※おそらく嫁さんはそう思っていないと思います(笑)
ゴールデンウィーク中もFDAは事務所を開所しており、トレーニング生の就労というよりは、余暇活動・人生の支援につながるような時間を作らせてもらいました。
川崎駅より車いすに乗るトレーニング生と私二人で上野駅まで行きました。
駅のホームで40分待たされるわ、電車が途中で止まるなど災難続きでしたが、きっと日頃の行いのせいでしょう。
車いすに乗る彼は、条件が整えば立つこともでき、遠くからパンダを見ることができました。
夕方にお母さんから簡単なお礼メールをいただきました。
「息子はあと何回パンダを見ることができるでしょうか」
そこには将来への不安と、少し遅れて彼にやってきた青春時代の訪れを喜ぶ気持ちとが入り混じっていました。
あまり偉いことは言えませんが、いつも思うことがあります。
どんなに仕事で理不尽なことや腹立つことがあっても、きっとこれは就労困難なトレーニング生のご家族が感じた理不尽さやいらだちに比べたらちっぽけなものだと。
信念とかあまりかっこいいことは言えませんが、いつも思うようにしている。心が揺れた時は、家族の思いと比較し、まだまだ自分には果たすべき役割があると。
ぼくは決してメンタルは強くありません。でも、これだけ楽しくエネルギッシュに仕事ができるのは、「いつも原点が自分の傍にいるから」だからでしょう。 ●NPO法人FDAはNPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!|gooddo(グッドゥ)に登録しております●ご支援お願い申し上げます。 http://gooddo.jp/gd/group/fda/