視覚障がいの日常
- 2016/07/23 やっぱり見えていなかった
- 2016/07/12 買い物ができなくて
- 2016/02/15 全盲の弁護士 大胡田先生とお会いしました。
- 2016/02/08 キャリーケースを探せ
- 2016/01/27 意外と傷つく日常のこと
やっぱり見えていなかった
皆さんによく言われますが、僕はまるで見えているかのように話をします。
人の顔や肩の動き、声を発する方向で話を合わせることができたり、
会話の中に溶け込むことができます。
でも少し過信していました。
先日の訪問先で「pepperくんがいる」と盛り上がりました。
私はいつものように、顔の方向と声をたどってそちらを向きながら「pepperくんがいる」と言ってしまいました。
しかし、その先にいたのはおばあちゃんでした。
その人は、私の方を向いてpepperくんの話をしただけで、pepperくんは全く違う方向にいました。
おそらくおばあちゃんが一番驚いたと思います。
今後は気をつけたいと思います。
買い物ができなくて
いつも人前で明るく楽しくパワフルにしていますが、
やはり目が見えないことは不便だ。
だれもが当たり前にできることができない。
見えない事実を受け入れて、人を頼ればいいのに、
今でもプライドが邪魔をする。
もし目が見えたのなら…
食事に行って、自分でカードのサインができるのに。
新しい街並みやお店を人を引っ張って案内できるのに。
写真撮影をするときに自分から撮りますといえるのに。
部下が困っているときに手書きで資料を書いてアドバイスができるのに。
会社のメンバーが髪を切って「髪切ったよね」といえるのに。
お客さんのプレゼン資料やパンフレットを見て、「素敵だな」とコメントができるのに。
たまに白杖を投げ捨てて、突っ走りたくなることがあります。
ぼやきのような記事でごめんなさい。
●NPO法人FDAはNPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!|gooddo(グッドゥ)に登録しております●ご支援お願い申し上げます。 http://gooddo.jp/gd/group/fda/
全盲の弁護士 大胡田先生とお会いしました。
仕事の進め方・プライベート・講演活動など様々なテーマで盛り上がりました。
「参考にならない視覚障がい者の生き方~弁護士×経営者」という対談をしたいですねと冗談も飛びました。
これからもいただいた役割を全うしながら仕事に励んで生きたいと誓ったお昼でした。

I met the a totally blind lawyer, Mr. Ogoda, today.
We discussed on the topics of the way to proceed with the work, our private affairs and our lectures.
We joked each other saying we should do the Talk Session called “Visually Impaired People’s Not-helpful Ways to Live~Lawyer× Manager”
The time I spent with him reminded me of fulfilling the role that I am given.
●NPO法人FDAはNPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!|gooddo(グッドゥ)に登録しております●ご支援お願い申し上げます。 http://gooddo.jp/gd/group/fda/
キャリーケースを探せ
関東圏外が多く、基本的にどこでも一人で行きます。
知らない中出張する際、出張先のホテルやお客様先への移動など、目が見えない私には一苦労です。
そんな中、いつもポイントにしているのが、「キャリーケース」です。
キャリーケースを見つければ駅や改札を見つけることができ、ホテルなども見当がつけやすいです。
そんな工夫を今後も情報発信できればと思います。
Thanks to many opportunities I got, I have chances to go to business trip once in 1-2 weeks.
I always go on a business trip by myself and most of trip destination is not in Kanto area.
Since I cannot see things, it is hard time to find hotels and clients’ places on business trip.
Meanwhile, I always try to find cases with wheels.
If I can find the cases with wheels, I can find stations and ticket gates, and it will make it easier to take aim at hotels.
I would like to introduce this kind of things in this blog from now on.
●NPO法人FDAはNPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!|gooddo(グッドゥ)に登録しております●ご支援お願い申し上げます。 http://gooddo.jp/gd/group/fda/
意外と傷つく日常のこと
先日役所に行った時のことでした。
嫁さんに口で場所だけ聞いて、あとは勘で訪問しました。
いつも出張や客先の訪問も一人で行きます。
大切なのは分からなくなったらすぐに人に聞くことです。
多くの視覚障害を持つ方は道が分からなくなって悩むことが多いです。
私はこのすぐに聞くことが自分の経営者としての判断の速さや瞬間的なコミュニケーション能力の向上のトレーニングだと思っています。
私は光と色の白黒の区別がつくぐらいの視力です。
先日も自動ドアを入って、人に道を聞こうかなと思ったら、残念ながら人ではなく花壇でした。
この瞬間みなさんが街中でずっこけて、誰も見てなかったよねと確認するのと同じように見えない僕はその姿に誰かに見られていないか確認をします。
意外とこんなときも目が見えないことを意識し、少し悔しいなと思うことがあります。
でもこんなことが毎日あるので、少し弱さに向き合い、人を頼ることがだいぶ慣れてきました。
Sensitive heart
Today I would like to write a story that my wife laughed out loud.
It was when I went to a city office.
My wife told me the place of it orally and I followed my intuition to get there.
I always go to business trip and business visit by myself.
The important thing is that to ask people when I get lost.
I know many visually impaired people are puzzled with the fact that they easily get lost.
I regard asking people as soon as possible as training for sooner judgement and momentary communication ability.
My vision is to extent to judge whether the light is white or not.
This time, after I went into an automated door and I tried to talk to people but it was a flower bed, not people..
This moment, I make sure that no one noticed I was talking to the flower bed just like you make sure no one see you when you fall to the ground.
I feel a little bit frustrated to do this kind of things because I cannot see things.
But, this kind of things always happens to me so I am getting used to face my weakness and to rely on people.
●NPO法人FDAはNPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!|gooddo(グッドゥ)に登録しております●ご支援お願い申し上げます。 http://gooddo.jp/gd/group/fda/